しっとり系美人に友人が出来るともれなくついてきた事柄〈恐怖編〉

crow eye

-Photo by Tom Swinnen from Pexels

先週に引き続き”美人”の友人にまつわるお話。

今回は、私が20代の後半に経験したお話です。

過去記事はこちら。

今回お話するしっとり系美人の友人は、私が新しく勤め始めたショップで出会いました。

このとき私はまだ洋服の販売員をしており、彼女との関係性は彼女が店長で私がサブ。

何年か一緒に働いていた彼女の店長が退職したため、初めてお店を任せられた彼女にはとても気合が入っており、出会ったとき私が彼女に受けた印象は面倒くさそう(失礼)とこの辺りにもいたんだこんなに綺麗な人。

一緒に仕事をしていると、体育会系な感じはするのですが、プライベートで一緒にお酒を飲んで判明したんですよね。

内面はもっと繊細というか、見た目のしっとり美人そのままのフェミニンな女性だったということが。

若かりし頃は酒豪と呼ばれた私ですが、”日本酒”を飲んだ経験はあまりなく、知識もなかった私に日本酒の事を教えてくれたのが彼女です。

それと、彼女の地元でしか食べることのできない希少な牛肉を、彼女の自宅でたんまり食べさせてもらったりもしました。

今まで私が食べてきた牛肉ってなんだったのだろうと感動し、本物のグルメってこんなところにあったんだと涙が出るほど美味しかった。

本気で。

あれから20〜年経過しておりますが、あれより美味しい牛肉は未だ口にしていません。

彼女の行きつけの、大人の雰囲気に満ち溢れたBARにも連れて行ってもらったり。

この時期、私は東京生活に終止符を打ち地元へ戻り、次の目標に向けての活動の真っ最中。

地元での夜遊びなどどうでもよかったのですが、私の勤務先にイベントのチケットを持ってきたり、近くまで来たから寄ってみたといい、ちょいちょい顔見せする夜のお店の友人たちはいて。

そんな日常を繰り返す中、私と彼らの関係性に興味を持った美人店長。

昔ながらの地元の遊び仲間は、バーで勤めていたり飲み屋や居酒屋をオープンさせた人も多かったので、興味があるならどこでもお連れしますよというと、”若い人たちと遊んだ経験がないから新鮮でいいかも”といった彼女。

彼女は私と同じ年だったんですけどね。

それで、私とは違い、カジュアルな服装をしない彼女でも対応できそうな友人の飲み屋に連れて行きました。

私の友人たちは皆まず、面白くてやさしいから(商売というのと元々の性格というのがある)彼女はとても楽しそうにしていてひとまず安心。

そして、私みたいな生活をおくっている人が羨ましいといった。

彼女は当初、実家を離れ素敵なマンションで悠々自適な一人暮らし。

ナイスな車を所有し職場へは車通勤で、積み上げたキャリアは順風満帆に開花していて、おまけに美人。

私は留学資金を貯めるため、実家で暮らし母親の車をぶつぶつ言われながら借りてときどき車で通勤し、ランチ代や遊び代、洋服代も削るケチケチ生活をしており。

そんな私のどこが羨ましいのだろう。

と思ったのですが、のちにいろいろな事が発覚します。

ある日、私達が勤めるショップにきちんとしたスーツに身を包んだ年配の男性が彼女を訪ねてきて、親しげに会話する美人店長。

そのうち、私の事も年配の方に紹介してくれたのでごあいさつ。

優しくて爽やか、そして頭もキレそうな年上の男性。

のちにその年上男性が彼女の恋人だと聞き、彼には妻子があることを打ち明けられました。

こんなに美人で仕事もできて、まだ20代なのにもったいない!というのが私の最初のセリフ。

それに、人様のもの(物ではないけど)を共有することって嫌じゃないんですか?とも聞いた気がする。

私は嫌だから。

打ち明けてくれたのは、私と行動を共にするうち、彼女の中にあったなんらかのわだかまりが吹っ切れてきたから、らしいのですが。

それでその男性と別れる決心がついたと。

私は彼女の決心に大賛成して、大喜びをしましたが彼女の言った「でも、少し怖いんだよねぇどんな事が起こるか…」というのが気になりました。

以前、別れ話を切り出したときは彼に猛反対されたらしく。

彼女は実家でいろいろあり一人暮らしをしていたため、何か困った事があればいつでも連絡くださいねといった私。

その何週間か後に事件は起こりました。

私が休みの日の夕方、実家の家電に彼女からのSOSが。

泣きながら「怖いから助けて」という。

私は心臓に毛が生えている系の人なので、こういう時は妙に落ち着いていてゆっくりと今、彼女がどういう状況にいるのかを聞きました。

すると、男は彼女の部屋の外にいて格子戸になっている小窓を開け、そこから毒づいたことを叫んでいると。

私は、今からすぐ行きますけど、身の危険を感じたらすぐ警察に連絡をしてくださいねと言って電話を切り、母親と親友に電話をして簡単に事情を告げ、親友に迎えに来てもらい彼女のマンションに向かいました。

もちろん母親には「妙な事に首を突っ込んで、危険な目に合うかもしれないからやめなさい」と言われましたけど。

親友はピッチ(PHSという携帯電話)を持っていたので、私が彼女の部屋から電話できたら帰っても大丈夫、もし連絡がなかった時は母親に連絡してと頼みました。

外にいる男と鉢合わせするかもしれないとは思いましたが、上の階に住んでいた彼女の部屋まで階段で上がり。

彼女の部屋のそばを走り去った人影が見えたので、「大人なのに大人げない行動して恥ずかしいと思わないんですか!?警察を呼びますから」と言い放ち、私は彼女の部屋に入れてもらいました。

格子戸の小窓から見えた美人店長は、部屋の隅でガタガタ震えながら泣いていて、数歩あるけば閉められる小窓の場所まで行けずにいたのでした。

その小窓から投げ入れられたと思われる、訳のわからないものがその辺りには散乱していて。

私は、その小窓を閉め鍵をかけてから親友と母親と警察に電話をしました。

30分もしないうちに警察の方が来られ、ようやく落ち着いてきた彼女が事情を説明。

取り合えず、この時は彼女が暴力を振るわれたわけではなかったため、警察には何も出来ないとの事でしたが、事情は誠実に聞いてくれていました。

そして何かあった時、連絡をくれればすぐに駆けつけてくれると。

いくら緊迫した状況の中でも、ジョークをいってしまう私。

警察の方が帰り、しばらくいろんな事を話していると彼女も和み、もう大丈夫というから彼女に実家まで送ってもらいました。

彼女いわく、その彼は一応常識人というか、会社での地位もある人だから、私という他人に素性を知られ、ましてや警察にまで通報されたのでこれから先は、為す術がないと思うと。

ここまで男を追い詰めることが、今までの彼女には出来なかったらしい。

それは男への愛情やどこからか湧いてくる恐怖心にかられて。

その後、彼女に”彼は、私のせいで彼女が別れを選んだと逆恨みしているかもしれないから、本当に申し訳ないけどしばらくは気を付けて過ごして”といわれ。

母親にも言われたっけな、そんなこと。

しかし、なぜか地元では怖いものなしで、何でもへっちゃらで能天気だった私。

いつものごとく、母の車を借りて出勤した日の帰り道、車の中で聴く音楽に身を任せて上機嫌♪

赤信号で止まりバックミラーでまず自分を確認、ふと後ろに止まった車を見た瞬間凍りついた。

高級車を運転していた後ろの男は美人店長の元彼でした。

多分、目も合いました。

どのくらいの期間かはわかりませんが、気色が悪い、私の事をつけていたらしい。

即効で美人店長にその事を知らせ、母にも言って母の車をしばらくは借りないことに決めました。

万が一、母の車を男がつけたとしたら私の母は怖くて強くて、口も達者な人でしたから、”常識人”だという男の生活は今後保証されることはない。

私は行きはバス、帰りは親友や母親からのお迎えだったり、そのまま飲みへ出かけたりする生活をしていたお陰様か、その後は何も起こりませんでした。

当の本人である彼女は結局ご家族にも相談し、男とも冷静に話し合い、無事に別れることができました。

私のブログを読んでくれている方で、もし、DV男と別れられないとかストーカー被害にあっている方がいたら、即座に家族または信頼できる友人に相談するか警察に届けてくださいね。

一人で問題を抱え込むのはいけません。

命あってこその、あなたの素晴らしき人生です!

今、おばちゃんになっていろんな経験をして、本当にあの頃の私は向こう見ずでよく今でも命があるよなと思う時があります。

向こう見ずもいけません。

良い子の皆さまは絶対に真似をしませんように。

ちなみに、美人店長は勤めていたショップを辞め、新しい職場でさほど年の離れていない、素敵な方との出会いがあり幸せな結婚をされました。

別に年の差があろうがなかろうが良いのですけどね。

今も、私の地元でもない県外で幸せに暮らしている事と思います♡

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