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この頃の週末ブログは思い出に馳せ記事を更新するのがマイブーム♪
今回は赤い口紅が一大ブームとなったあの頃のお話。
80年代の後半、大好きな今井美樹さんが登場するTVのCMで大流行した赤い口紅。
正確にいえばこのCMが流れる少し前の時期、私の亡き幼馴染みはダメな恋に落ちた。
彼女には高校生の頃から、友達に紹介され付き合い始めたやさしくて、気も利いて俳優の三上博史によく似た(当時、大人気)彼氏がおりました。
が、高校卒業後、東京へ上京してしまった彼と幼馴染みは遠距離恋愛が始まり。
10代の頃の遠距離恋愛ですから、それはいろいろと弊害も生じて微妙な関係を続けていた二人。
詳しい事情まで聞かされていた私でしたが、彼女から「一目惚れした!好きな人ができたと思う」と報告を受けたとき、「順番が違くない?」とハッキリいってしまう。
当時は、人的にどうにかしていた私でしたが、時に潔白で正義感を振りかざしてしまう妙なところがあり。
その彼氏の事を知っていただけに、新しい人に行くならいくで、キチンとしてからいくべきかと。
でもまぁ、幼馴染みとしてはケリをつける勇気が今ひとつなかったのでしょう。
それに、親友や私が高校生の頃に”片思い”を経験して日々、一喜一憂していたことにどこか憧れがあったのだと思います。
幼馴染みの交際はいつも安定、安全で全てが幸せなものであったから、その反動もあったのだろうし。
何だかんだいいながらも、幼馴染みが一目惚れをしたという彼がアルバイトをするレストランへ親友と私と彼女は行って、そこで情報を聞き出すのは結局、私の役目。
なんか、気を良くしたのかその彼は、その場で3人にアイスクリームを奢ってくれたな。
しかし、その後も幼馴染みに「彼氏とはちゃんとしなね」とお灸をすえたせいか、彼女からは”一目惚れの彼”の話はパッタリと聞かなくなりました。
”幼馴染みからのお願い”で得する?
ある日の夕方、実家にある私の部屋に遊びに来た幼馴染み。
今日は特別なお願いがあって来たのだという。
聞けば、あの”一目惚れした彼”の住むアパートまで車で乗せてってくれと。
は?
彼女はその時、たまたま何らかの理由であしがなかったんですよね。
でも、家族旅行で買って来たお土産をどうしても今日中に渡したいからといって。
彼の住むアパート、ってなぜもうそこまで話が進んでいるのか訳が分からず。
私には内緒にしていたけれど、幼馴染みは彼のバイト先で待ち伏せをして、ドライブに誘い実はドライブデート?を一度したのだという。
意外と大胆不敵。
ま、私の幼馴染みは細長い手と足を持ち、生まれつきの茶目と茶髪で”永遠の少女”などといわれた容姿ですから、彼女からの誘いを断れる男性はまず、いないのではないかと思われ。
それはともかく、絶対NO!と言われるであろう私のところへお願いに来たのは、私しかチョイスがなかったのであろうとも思われ。
だから、聞かれるであろう事情もきちんと話す覚悟で来たのだと。
現在進行形の彼氏とは、まだお別れをしていないのだけれど。
なんだか、一度にいろんな情報が頭の中に入ってきて、面倒くさくなり半ばもうどうでもよくなってきた私は、彼女をその彼のアパートまで送りました。
そして、「ここで私が待っているのは30分だけだから。30分過ぎたら、私は帰るから後はもう知らないからね」と告げ、携帯電話のないあの時代に車の中で待ちましたよ。
案の定、30分を過ぎても戻ってはこない彼女。
暇を持て余した私が、ふと周りを見渡すとそこには公衆電話が。
私にもその時はまだ、進行形で片思いをしていた男の子がいたんですよね。
ふと、思いつきその公衆電話から意中の彼に電話をかけてみることにしました。
私たちはよいお友達でしたから、話が弾んでいくうち、こんな時間に外で何してるの?と聞かれて。
口ごもる私に出先で車があるんだったら、ドライブ連れてってよ♪と言われ。
「行かない」というチョイスが私の中にあるはずもなく。
幼馴染みのことは放ったらかしにして、彼の所へすっ飛んで行きました。
無責任で軽薄でもあったあの頃の私。
そして、意中の彼を助手席に乗せ、お気に入りの音楽をかけて歌いながら、はしゃぎながら海までドライブ。
自販機でジョージアの缶コーヒーを買って飲みながら、星空を見上げて楽しくおしゃべり。
そこで、そういえばさっきまで何をしていたの?と改めて彼に聞かれ、幼馴染みのことチラリと話しました。
彼は幼馴染みの状況が気になるねといってくれて、二人で”一目惚れ”が住むアパートへ戻ってみることに。
私が待ってるね、といった駐車場から離れた時間はおよそ2〜3時間。
ここで待っていても仕方がないから、部屋まで行ってみようと彼がいうので私たちは部屋の前まで行き、チャイムも鳴らしました。
しかし、本当に留守だったのか?返事はありませんでした。
彼も幼馴染みと彼氏とは顔見知りだったため、微妙な空気に包まれましたが、私はしっかりと彼をお家まで送り届け私も爽やかに帰宅。
その後
もちろん、私は30分で戻って来なかった幼馴染みのことをけんか腰に責めましたが、嘘がつけない性格なので私があの夜、意中の彼と遊んだ事を話すと、私のお陰でかえっていい思いをしたじゃないと言われたのがまた腹立ったな。
けどまぁ事実。
しかし、幼馴染みのこの「恋」は上手くはいきませんでした。
なぜなら、彼は彼女とあまりにも趣味趣向が違いすぎた。
一目惚れのデメリットは、好きになった人の内側を知り、思っていた人と違ったと思った時のショックにより、いとも簡単にその人の事などどうでもよくなってしまうところ。
親友と幼馴染みが一目惚れした彼らとの関係
幼馴染みに直球で何でもいってしまう私と違い、親友はもう少し彼女にやさしかったので、一目惚れの彼のことは親友に相談していたようでした。
”4人”で遊んたことも何度かあったようで、この4人目に登場する人物に親友は恋に落ちてしまったというね。
この人はソウルやファンクのDJでした。
多分、今も趣味の範囲ではやってそう。
のちに幼馴染みが一目惚れした彼は、レストランでのバイトの他、バーテンダーのバイトも掛け持ちしており、オシャレでクラブ好きだったということを親友から聞いて知り。
そして、彼らとは私たちが行きつけのバーやクラブでも会うようになり、自然と友達になりました。
メンズ雑誌をたくさん読ませてもらったのも、スパイク・リーの「Do the Right Thing」を初めて見たのも”一目惚れ”が住むアパートでだったな。
私は地元のデパートで1年弱勤めたのち、東京本社へ移動したのですが、新入社員として配属された勤務先に、彼らも新入社員として雇われていたのは面白かった☆
いろんな偶然が重なってしまうのは、私の地元が狭い田舎だからだと思います。
新入社員として勤務したデパートでは、大変なことも多かったのですが、彼らがいたお陰で楽しかったことの方が多かったかもしれない。
今、思えば。
サービス業に携わる表の顔と、そのストレスを発散している時の夜の顔を知られていたから、彼らにだけは何かを無駄に隠す必要がなかった。
私の場合、幼馴染みや親友と違い彼らには、全く恋愛感情が湧かなかったというのもよかった要因の一つ。
最後に
幼馴染みが”一目惚れ”をした彼、現在は音信不通というか行方不明らしい。
ずっと、上京したいといってはいたので東京の空の下、元気に暮らしているのかな。
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