-Photo by Raychel Sanner from Pexels–
予告編を見てなんとなく興味を持ったので、アメリカのネットフリックスよりメキシコ映画「I’m No Longer Here」邦題「そして俺は、ここにいない。」を見ました。
メキシコで映画監督、スクリーンライターを務めるフェルナンド・フリアス・デ・ラ・パーラ監督の作品。
映画は、その土地に根付く音楽を愛する17歳の少年が主人公のドラマ映画です。
主人公のウリセスはメキシコ、モンテレイのスラム街で育ち、ラジオから流れる”Cumbia rebajada [es]”を聴き踊る事が彼の日常であり、アイデンティティでもある。
”Cumbia rebajada [es]”は、パーティでターンテーブルの距離が近すぎたためにかけていた音楽のピッチが遅くなり、その事が高じて偶然生まれたスタイルらしいですよ。
メキシコのモンテレイで見られる、コロンビアとメキシコのユニークな組み合わせを表す社会運動ともいえる音楽なのだとか。
”Cumbia rebajada [es]”について参考にしたサイトがこちら。
映画の中でウリセスは、コロンビア音楽が好きなんだと言って、コロンビア出身の女性に”Cumbia rebajada”を聴かせてあげるのですが、「私にはスロー過ぎるわ」と軽くあしらわれてしまうんですよね。
私はてっきり年代的、好み的なものかなと思っていたのですが、現地コロンビアの音楽とウリセスが愛するメキシコ、モンテレイのオリジナル音楽に違いがあったからなのだと今、納得。
今回はそんな「I’m No Longer Here」のあらすじを少しだけご紹介します!
ぜひ、今後の映画選びのご参考までに♪
あらすじ
メキシコ、モントレイのスラム街でギャング「LosTerkos」のリーダーを務める17歳のウリセス。
「LosTerkos」のメンバーは皆、彼らの体型には大きすぎるダボダボの服にスニーカー、風変わりな髪型をしてパーティでダンスする日常を送っていた。
そんなある日、ウリセスは組織犯罪グループに目をつけられてしまい、家族共々殺すと脅されスラム街を出て行くことになる。
母親に言われるまま、アメリカに出稼ぎに行くことになってしまうウリセス。
言葉も通じない、ニューヨークの大都会にも全く馴染めないでいるウリセスだったが・・・。
配信日:2020年5月27日(日本)
配信会社:ネットフリックス
監督:フェルナンド・フリアス・デ・ラ・パーラ
脚本:フェルナンド・フリアス・デ・ラ・パーラ
出演者:フアン・ダニエル・ガルシア・トレビニョ、陈雪铭、その他
「そして俺は、ここにいない。」英語字幕 予告編
最後に
少年たちの独特な髪型にスタイルがとても印象的で、ウリセス演じるフアン・ダニエル・ガルシア・トレビニョもお若いのに不思議な魅力を漂わせている人だなぁと思いました。
そして、ニューヨークでウリセスが出会うアジア人の女の子(陈雪铭)はとても可愛かった。
出典:Xueming Chen 陈雪铭(@xueming___chen)/ Instagram
中国出身でニューヨークが活躍する俳優さんのようです。
アコーディオンが響く、スローテンポで少し切ない”Cumbia rebajada [es]”の音楽は、ビルの谷間より壮大な山の景色が似合うのかもねぇと考えながら。
シンプルな内容ながら、妙に心に残った映画でした。
興味を持たれた方はぜひ!
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