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二ヶ月ほど全体的な白髪染めをしていませんでしたら、髪の2割ほどが白髪になってきた。
特にもみあげからこめかみ、前髪の生え際に白髪が満載。
染めるのが面倒な訳ではないのですが、目に見える所に白髪があると、ここでは大人の扱いを受けることに気づき、それが何だか痛快。
アメリカで、アルコールを購入できるのは21歳以上からと法律で定められているのですが、私がレジにビールやワインを持っていくと、必ずID(身分証明書)の提示を求められる。
ローカルなスーパーで馴染みの店員さんなら、「もちろん21歳以上だよね?」と聞かれる程度で済むのですが、まさか私が21歳以下に見える訳もないだろうにそれ以外の方にはほとんど提示を求められる。
ましてや、時々しか行かないスーパーでは必ずと言っていいほど提示を求められます。
ちょっとの時間で済む些細な事なのですが、20代、30代の頃はまだ嬉しくもあり新鮮でしたけど、50代を目前にして未だにこう毎回毎回だと何か癪に障るんですよね。
特にアジア人や黒人は、白人の方々からすると若く見える事は周知の事実なんですけどね。
白人の友人に、「何でアジア人てそんなに若く見えるんだろ」などと褒められた時は「エイジアン・マジック☆」と冗談ぽく答えてみたり。
それで最近、2割ほど白髪が見えた状態で、いつもと変わらないTシャツにジーンズスタイルでアルコールを購入しましたら、IDの提示を求められませんでした♪
まさに、百発百中の勢いで求められなくなったのです。
って事はアメリカ人て、アジア人の年齢を識別する項目の中に”白髪”を入れているという事でしょうか。
これは気のせいかもしれませんが、接する人々が、以前より大人の扱いをしてくれているようにも感じます。
今は年齢や見た目を意識せず自然体でいられる事が楽で仕方がない。
日本で私はなぜかそれが出来ない。
自意識過剰になり過ぎてしまいます。
とは言え、多分また白髪は染めますね。
なぜなら私、同年代の人達と比べると断然白髪が多いと思うんですよ。
髪は父親に似て、地毛が真っ黒で剛毛で直毛。
確か40代を過ぎた頃から父の髪には白髪が増えていっていたような。
母親はくせっ毛で、ボブスタイルにすれば毛先が上手く内側にまとまり、セミロングにすれと自然なウエーブが決まる髪質で羨ましかった。
若い頃は幼なじみの、色素が少し抜けたような茶色い髪、茶色の瞳にもよく憧れたものです。
剛毛で髪が多く黒髪の人は将来、髪が無くなる事はなくても、白髪が増えるのが早い傾向にあるのでは?と思っています。
後は、もう少しだけ若く見られていたいと言う願望があるな。
そのうち、この気持ちも諦めに変わるのだろうけど。
黒髪と日本での痴漢被害
最近、ツイッターで黒髪の女性は髪を染めている人よりも痴漢被害に遭いやすいというのを見かけました。
私がフォローしている、ドイツ・ミュンヘン出身で日本在住20年以上、作家としても活躍するへフェリン・サンドラさんのつぶやきがこちら。
コラムには、私が少女時代から日本で違和感を抱き続けていたような事柄が明確に記されている。
私は子供の頃からよく痴漢被害に遭ってきました。
私の母は参観日に来ると、母親とは誰もが疑うほど若く見え、お洒落好きな人でしたから私に着せる洋服も周りの子供たちとは少し異なっていたのかと。
それに、私は祖母の教えにより3歳の頃から日本舞踊をしていたため、校則違反のロングヘアも許可されていて。
小学校低学年の頃、学校の周りで変質者が出たという情報を受け、担任の先生が自宅まで来て、私が周りの子供たちと違い目立つので、髪も短く切り恰好をもっと地味にした方が良いというアドバイスをもらい、一時期は茶色の服ばかり着ていた思い出があります。
子供だった私は、「変質者」や「痴漢」の意味をよく理解していませんでしたが、本屋さんへ行くと大学生くらいの男性からお尻を触られ、場所を移動してもついて来られて恐怖にかられ慌てて家まで走り帰った事が何度かあります。
恐怖と気持ちの悪さから祖母や母親に言えなかった時もある。
そして、小学校の高学年の時ほぼ襲われた。
この時は、離れに住んでいた知的障害者の叔父に既の所で助けられました。
叔父とはほぼ生活を共にしておりましたが、この人にも悪人は識別できるのだと思った出来事でした。
この叔父も数年前に病気で亡くなりましたがあの時、叔父がいなければ私の人生は違ったものになっていたと思います。
こんな事の連続で私は一頃、男性恐怖症のようになりました。
クラスで話しかけてくる男の子が怖い、男の人が近寄ってくると恐怖で体が震えるという具合に。
東京近郊で暮らしていた時は、小田急線でほぼ毎日のように痴漢被害に遭いました。
安全ピンを持参して刺してやろうと思った事もありましたが、勇気がなかった。
ですから、事が起こったら満員電車で動けない体を無理やり動かし、場所を移動するか、電車の車両を変える事で被害を防いでいました。
その犯罪者と、面と向かって交流をするのが怖くて「止めて下さい」と口にする事が出来なかった。
仕事をしていたら、同僚たちと夢中で遊んでいたら”痴漢被害”の事は忘れてしまうというか、麻痺してしまっていたんですよねとにかく毎朝の事ですから。
しかし、海外で暮らしてみると日本での電車による痴漢の多さは異常だと気づく。
それと、性犯罪を犯した犯人への刑罰の軽さや、それを犯罪だと認めない判決を下す事例があるということなど、男尊女卑以前の問題というか、性犯罪者を世に放置しておくなど恐ろしすぎてやはり異常を感じる。
アメリカで一度でも性犯罪を犯した者は、一生を持ってその罪を償わなければなりません。
その罪はその人が何を始める時にもつきまといます。
こちらの「Family Watch Dog」というサイトでは、性犯罪者がどこに住んでいるかも確認できるようになっています。
被害者になると自分に否があると思いがち
痴漢被害に遭うと女の子または女性は、まず自分に否があると思いがちなんですよね。
私も日本に住んでいる時はずっとそう思っていました。
私に隙があるから、恰好がだらしなかったから?自分がきちんとしていなかったからと。
しかし、違う。
どんな場合でも罪(痴漢)を犯す犯罪者に否がある。
そして、子供たちは犯罪者たちから守られなければいけないし、女性も自分の身は自分で守れる手段を身につけた方がいい。
そんな日本での経験からか、ここでは「セルフディフェンス」のクラスに通いました。
きっかけは、「女性も自分の身は自分で守れる手段を学んでいた方がいい」という夫からのアドバイスによるものでしたけど。
しかし、アメリカではレイプ事件もよくニュースで取り上げられる事から、危険な国と思われている方も多いでしょうが、私はアメリカで性的被害に一度も遭ったことがありません。
それだけ多くの経験を経て歳を重ね、思慮深く生活をしているからでしょうか。
それとも人々のモラルの問題?
最後に
いずれにしても私が今、暮らしていく上で心地が良いのは断然この場所。
政府の対策や差別的事実に不満はあっても、女性が日本よりはヒト的扱いを受ける事が出来るのも理由の一つとして。
今回は、そんな事です。
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