-Photo by Aleksandar Pasaric from Pexels–
日本で起こった殺害事件を基に製作された映画、「Mother マザー」を米国のNetflixより見ました。
監督は日本の映画監督で俳優でもある大森立嗣さん。
大森監督のこれまでの作品を見ると、見たいと思う映画は多いのですが何せ米国住みなため、なかなか手軽には見られませんで。
ザッと調べると、「さよなら渓谷」米題「The Ravine of Goodbye」はYouTube、「セトウツミ」米題「Seto & Utsumi」はAmazon USAで見られるようなので見ようと思います。
しかし、「まほろ駅前多田便利軒」が見られないのはとても残念。
大森監督、今回の「マザー」は脚本も手掛けているのですね。
主演は日本の好きな俳優の1人でもある長澤まさみさん。
息子にすら依存してしまう毒親を演じているのですが、長澤さんの汚れ役、凄まじかった。
今回はそんな「Mother マザー」のあらすじを少しだけご紹介します。
あらすじ
小さな男の子は坂道をうつむき加減で歩いている。
そこへ、仕事を辞めてきた母親の秋子は、自転車をこぎながら息子の周平に声をかけた。
息子をプールに連れていき、監視員の注意も聞かずはしゃぐ二人。
金銭的に困っていた秋子は実家に行って、息子の前で親にお金をせびるが、これまでにもお金を貸しているという妹からは批判を浴び、お金は貰えなかった。
その後、息子と出かけたゲームセンターで川田と会い、住んでいたアパートに彼を連れて行くと、まだ小さな息子の周平に食料を買って来てと頼むのだった。
公開日:2020年7月3日(日本)
配信会社:ネットフリックス
配信日:2020年11月3日
監督:大森立嗣
脚本:大森立嗣、港岳彦
製作:佐藤順子
製作総指揮:河村光庸
出演者:長澤まさみ、奥平大兼、阿部サダヲ、夏帆、他
音楽:岩代太郎
「Mother マザー」日本版 予告編
最後に
この事件を丹念に取材した記者、山寺香さんが書いたノンフィクションの本も出版されていました。
最近、私がハマって読んでいる柚月裕子さんの推理小説”佐方貞人シリーズ”。
その中で、主人公の佐方検事が”事件の裏には当事者にしか知りえない真実がある”と言っていたのを思い出しました。
どんな事件もニュースでパッと見は残酷、酷いことをするねとしか思わなかったりしますが、そこだけ切り取って見ただけでは部外者には、何もわからないという事。
世の中のネガティブなニュースを見て、批判的な態度をとってしまう前によく考えたいと思う。
それと、この作品を見てすぐに思い出した映画がありました。
是枝監督が手掛けた「誰も知らない」米題「Nobody Knows」。
数年前にAmazon USAのプライム・ビデオで見たのですが、こちらもかなり心に重く、苦しくのしかかってくる映画。
私は子供を持つことを、特に深くは考えず選ばなかった人ですが、今も昔もシングルマザーで子供を育てていくという事は、大変な世の中だと想像はつきます。
もっと、子供やシングルペアレントを守れる社会に、日本もなっていくといいなと願ってやみません。
最新記事はこちらです♪