-Photo by Dương Nhân from Pexels–
待ち望んでいたスパイク・リー監督の最新作、「Da 5 Bloods」邦題「ザ・ファイブ・ブラッズ」を見ました!
この作品はネットフリックスによるオリジナル映画で、ベトナムのホーチミン市を舞台とした戦争映画です。
主演を務めたのは、アメリカで人気の法廷ものTVドラマ、「The Good Fight」でエイドリアン役を演じているデルロイ・リンドー。
私は、映像を見ていられなくなるほど辛い気持ちになるため、戦争映画は苦手なのですが、スパイク・リーの監督作品となれば話はまた別で見ます。
以前、スパイク・リーが手掛けた戦争映画に「Miracle at St. Anna」邦題「セントアンナの奇跡」というのがありましたが、こちらもしっかりと見ました。
「セントアンナの奇跡」は第二次世界大戦中のイタリアが舞台でしたが、今回はベトナム戦争中と後の、東南アジアが舞台になっています。
映画を見ていて、熱帯気候の土地での撮影は大変だっただろうなと思いましたが、戦争中その場所に兵士は送り出され、悪夢のような戦いを強いられていたのですからね。
余談ですが、私はアメリカの南部住まい。
こちらの夏の肌が焼け付くような灼熱の暑さは、外を歩けたものではありません。
ふと思うのは、奴隷として連れてこられた黒人たちはこんな暑さの中、外で畑仕事をさせられていたのだなと。
そして、この辺りでは確か、秋口だったと思いますがコットンの枝やコットンがふわふわと宙を舞い出します。
それを見てもときどき、寒気までするときがある。
そんな訳ですが、今回はスパイク・リー監督の「ザ・ファイブ・ブラッズ」のあらすじを少しだけご紹介します!
ぜひ、ご覧ください。
あらすじ
ベトナム戦争中、アフリカン・アメリカンであるノーマン隊長率いる4人の兵士たちは、戦場で”金の延べ棒”を見つける。
彼らは、それらを後で回収できるようその土地に埋めた。
そして現在。
ベトナム帰還兵である、ポール、オーティス、エディ、メルビンの4人はホーチミン市に集まり、夜のクラブで昔話に花を咲かせている。
ポールは現在、トランプ支持者であると告げると他の3人から冗談交じりではあるが、非難をされる。
しかし、そこで待ち合わせていた現地ガイドのヴィンとも合流し、5人は楽しいひとときを過ごす。
そんな中、オーティスは早めにその場を切り上げ昔のガールフレンド、ティエンに会いに行く。
二人が食事の途中で現れたティエンの娘。
彼女は見たところ、アフリカ人の血を引いているように見えた…。
公開日:2020年6月12日(日米同時配信)
配信会社:ネットフリックス
監督:スパイク・リー
脚本:ダニー・ビルソン、ポール・デ・メオ、ケヴィン・ウィルモット、スパイク・リー
製作:ジョン・キリク、スパイク・リー、ベアトリル・レヴェン、ロイド・レヴェン
出演者:デルロイ・リンドー、ジョナサン・メジャーズ、クラーク・ピータース、ノーム・ルイス、イザイア・ウィットロック・Jr、チャドウィック・ボーズマン、ジョニー・トリ・グエン
制作会社:40 Acres and a Mule Filmworks
音楽:テレンス・ブランチャード
「ザ・ファイブ・ブラッズ」日本版 予告編
最後に
戦争映画というだけあり、始めは目を覆いたくなるシーンもあるのですが、それだけに集中するのではなく、アーティストでもあるスパイク・リーらしさの詰まった作品だったな〜と思いました。
ベトナムで行われていた、アフリカン・アメリカンだけに向けられたラジオ放送は、ドイツやフランスでも実際にあった事だと夫が話していました。
夫の父親は既に他界しておりますが、ベトナム戦争に犠牲を払った人です。
夫くらいの年齢にもスパイク・リーファンは多いと思うので、どストライクな内容ではあったと。
それから、スパイク・リーがアジア人をたくさんキャスティングして、撮った映画は初めてだったのでとても新鮮でした。
スパイク・リーから映し出されるアジア人、そしてアジアの土地や風景。
IMDb(インターネット・ムービー・データベース)のトレビアによれば、ポール、メルビン、オーティス、エディ、デヴィッドの名はアフリカン・アメリカンのボーカルグループ、”The Temptations”のメンバーの名前をとって付けられたそう。
そして、チャドウィック・ボーズマン演じるノーマンの名はThe Temptationsの音楽を制作した、ソングライターのノーマン・ホイットフィールドから。
スパイク・リーが好きすぎて、彼の作品になると毎回サクサクとレビューもタイプ出来ないのですが、まだ見ていない方はぜひともどうぞ!!
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