Green Book「グリーンブック」(2018)

NY Empire State Building

-Photo by pixabay.com

週末、Amazon USAのプライム・ビデオより「Green Book(グリーン・ブック)」を見ました。

この作品は昨夜、オスカー賞を受賞しましたがその受賞についてアメリカではさまざまな物議を醸しだしています。

事実に基づいた物語だと映画の冒頭で説明があるのですが、主人公でピアニストのドン・シャーリーの実のご家族から、内容は事実と異なると怒りの声があることや、”Whitewashing(ホワイトウォッシング)”映画ではないかなど。

私と夫はこの映画がアカデミー賞を受賞する前に、多少の評価は見たものの特に何も考えずただ鑑賞したため、普通に感動して泣いてしまいました。

ドン・シャーリーを演じたマハーシャラ・アリは、この作品で二度目のアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。

この作品の”Green Book”とは、アメリカの南部で黒人を差別するというジム・クロウ法がまかり通っていた時代に発行されていた、黒人のための旅行ガイドブックの事。

改めて悍ましくて恐ろしい時代が存在したことに身震い。
ゾッとします。

アフリカ系アメリカ人である私の夫は、もちろんGreen Bookの事は知っておりましたが実際に目にしたことはないらしい。

西海岸生まれ、育ちですからそれだけ恵まれた環境には育ったという事ですね。
今回はそんな「Green Book(グリーンブック)」のあらすじを少しだけご紹介します。

あらすじ

1962年トニーリップは、ニューヨークのナイトクラブで用心棒として働いていた。
しかし、そのクラブは改装のために閉鎖されるので新しい仕事を探している。

保守的なイタリア系の家庭に育ったガサツで乱暴、そして差別的な一面もあるトニーだったが、妻と二人の子を持つ一家の大黒柱でもあったので家族を養うためすぐにでも仕事は必要だった。

そんな中、アフリカ系アメリカ人のピアニストであり音楽、心理学、典礼アートの博士号を持つドン・シャーリーの元へ面接に行くことになる。

仕事内容は、ドンがコンサートでアメリカの南部に行く際の運転手にバトラー兼用心棒。

8週間にも及ぶ旅になること、ニューヨークに帰れるのはクリスマス・イブになること、家庭の心配やバトラーなど経験もなく、やりたくもなかったトニーはそんな仕事は出来ないと断るのだが・・・。

公開日:2019年3月1日(日本)
監督:ピーター・ファレリー
脚本:ニック・バレロンガ、ブライアン・ヘインズ・クリー、ピーター・ファレリー
製作:ジム・バーク、ブライアン・ヘインズ・クリー、ピーター・ファレリー、ニック・バレロンガ、チャールズ・B・ウェスラー
製作総指揮:スティーブン・ファーネス、ジョナサン・キング、クワミ・パーカー、ジョン・スロス、オクタヴィア・スペンサー
出演者:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ
音楽:クリス・バワーズ

「グリーンブック」日本版 予告編

出典:シネマトゥデイ / YouTube

「グリーンブック」サウンドトラック

出典:Spotify

最後に

いつの頃からはわかりませんが、私、イタリア語アクセントの英語が大好きなんですよね。

イタリア系マフィアの物語を描いたアメリカのTVドラマ、「The Sopranos(ザ・ソプラノズ)」も大好きで全て見尽くしました。

このドラマを見る日の夕飯は大概、パスタにワインというのがお決まりで。

「ゴッドファーザー」はガッツリ日本語の字幕でしか見た覚えしかないので、英語やアクセントまでは頭がついていっていない時代のお話。

そして、夫にはイタリア系アメリカ人の友人がいて、ご両親がイタリアからの移民なので彼は二世。

私たちは、彼の優しくて聡明なご両親のお家に招かれたり、彼のイタリア系アメリカ人の友人がワインバーをオープンさせれば、そのお店に招待されたりしていました。

その彼が数年前に結婚したのが、インド系アメリカ人のキュートな女性で、今では二人の子宝に恵まれています。

久々にイタリア語のアクセントを堪能して、夫の友人やそのご家族の事も思い出しながら鑑賞した「Green Book」。

アカデミー賞を受賞の後、いろんな事が浮上しておりなんとなく今は複雑な気分でおります。

いろんな意味合いを含んだこの作品、日本での公開予定日ももうすぐです。

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