Blackkklansman「ブラック・クランズマン」(2018)

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-Photo by Jonathan Stonehouse

スパイク・リーの手がけたアフリカン・アメリカン映画、「Blackkklansman(ブラック・クランズマン)」を観て参りました。

この作品は、警察官だったロン・ストールワースが白人至上主義団体「KKK(クー・クラックス・クラン)」に、潜入捜査した経験を記した回顧録「Blackkklansman」に基づいて製作された、コメディ要素も含むクライム映画。

製作には、日本でも公開されたサイコホラー映画「ゲット・アウト」の映画監督で、コメディアンでもあるジョーダン・ピールも携わっています。

主人公のロン・ストールワースを演じたのは、デンゼル・ワシントン息子のジョン・デイヴィッド・ワシントン。

私も夫もデンゼルの息子とは全く気づかなかったという。

毎度、事前に情報を入れすぎないで映画を観に行く私たちです。

公開された週末に観に行ったのですが、その日はあいにくの豪雨。

雷のため、上映がきちんとされるかという心配はありましたが、時間が遅れただけで私たちの回は何事もなく観られました。

スパイク・リーの作品は、10代の頃はじめて見たアフリカン・アメリカン映画、「Do the Right Thing」に深く感銘を受けてからというもの、全て鑑賞しておりますが現在私たちの住む地域は保守的な場所。

南カリフォルニアで生まれ育った夫と、そこで多少のアメリカ文化を学んだ私。

いくらコメディ要素を含んだ映画とは言え、スパイク・リーの白人至上主義団体「KKK(クー・クラックス・クラン)」に関わる映画を、この地域の映画館で観に行くのは少々身構えました。

ここで放映されるのかな?という不安もあったり。

しかし、いざ公開されると一般の映画館でも普通に公開されていて、夫に言わせるとネットでチケットを購入する際、なかなかの売れ行きだったとの事。

私たちが観た回の劇場はほとんど満席で、お客の人種も入り乱れており、これには夫も驚いておりました。

そして年齢層は意外に若かった。

きっと、私たちが固定観念を捨てきれない、古い人間なんだろうなぁと思った次第です。

今回は、そんなスパイク・リー監督のアフリカン・アメリカン映画「Blackkklansman(ブラック・クランズマン)」を少しだけご紹介します♪

あらすじ

1972年、コロラド州コロラドスプリングス市で初めてアフリカン・アメリカンの警察官として雇われたロン・ストールワース。

ロンは資料室での仕事を割り当てられていたが、嫌味な同僚からは正当な扱いを受けられず、フラストレーションの溜まる日々を過ごす。

そんな資料室から潜入捜査員としての移動を申し出たロンは、国民市民権運動のリーダーであるクワメ・ツレ(ストークリー・カーマイケル)が開く、黒人学生組合の集会に潜入捜査に行くことになり、そこでパトリス・デュマに出会う。

ある日、新聞に掲載されていたKKK(クー・クラックス・クラン)の募集広告を見かけたロンはそこへ電話をかけてみることに。

そこの代表に取り入り、自分を白人主義者だと主張してメンバーになることを希望するのだが・・・。

公開日:2019年3月公開予定(日本)
監督:スパイク・リー
脚本:スパイク・リー、デイヴィッド・ラビノウィッツ、ケビン・ウィルモット、チャリー・ワクテル
原作:ロン・ストールワース『BlacKkKlansman』
製作:スパイク・リー、ジョーダン・ピール、ジェイソン・ブラム、レイモンド・マンスフィールド、ショーン・マッキトリック、ショーン・レディック
製作総指揮:マルセイ・A・ブラウン、マシュー・A・チェリー、エドワードH・ハム・Jr.、ウィン・ローゼンフェルド
出演者:ジョン・デイヴィッド・ワシントン、アレック・ボールドウィン、イザイア・ウィットロック・Jr、アダム・ドライバー、ローラ・ハリアー、他
音楽:テレンス・ブランチャード

「ブラック・クランズマン」日本語Ver.予告編

出典:Cinemaniera.com / YouTube

「ブラック・クランズマン」サウンドトラック

出典:Spotify

最後に

笑いもありますが、やはりスパイク・リーの作品はヘビーでもあり、深く訴えかけるものを心に残すんですよね。

私の横に座ったジャッキー・ブラウンを彷彿させるような女性は、映画の終わりに流れたプリンスの曲「Mary Don’t You Weep」を口ずさみながら、割と陽気な様子で去っていかれましたが私の夫もシラッとしておりました。

泣いていたのは、私と夫の横に座っていた30代くらいの白人のカップル。

私は歳のせいも絶対あると思いますが、最近特に涙もろい。

私の夫は10代の頃、まだブレイク前のスパイク・リーに会った事があり、それ以来というかきっとお会いしていなくても、黒人を代表する素晴らしいアーティストであり映画監督としてスパイク・リーの事は支持をし続けています。

日本でも公開されたらぜひ、劇場へ足を運んでみてください♡

内容や映像もさることながら、スパイク・リー監督の世界観にグッと引き込まれること間違いなしです!

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