-Photo by Eugene Shelestov from Pexels–
米国のHBO Maxより「Judas and the Black Messiah」を観ました。
正式な邦題が「ユダと黒人の救世主」なのかは不明ですが。
タイトルの意味がスッと入っていく人には、物語の内容だいたい把握できるかと思うのですが、わからない人にはネタバレになる気もするので、説明するのは止めておきます。
この作品は事実に基づいて作られた伝記映画で、監督を務めたのはシャカ・キング。
プロデューサーには、マーベル・コミックのスーパーヒーロー映画、ブラックパンサーⅠ、Ⅱで監督を務めるライアン・クーグラーが携わっています。
主演は、イギリス俳優のダニエル・カルーヤとアメリカ出身の俳優でラッパーのキース・スタンフィールド。
お二人はそう言えば「ゲット・アウト」で共演していました。
ついでに言うと、ちらりとこの映画に出演されているリル・レル・ハウリーも「ゲット・アウト」の出演者。
「Judas and the Black Messiah」でダニエル・カルーヤが演じたのは、1960年代後半に結成された、自警団ブラックパンサー党の活動家で指導者でもあったフレッド・ハンプトン。
キース・スタンフィールドは、ブラックパンサー党に潜入したFBIの情報提供者、ウィリアム・オニール役を演じています。
今回は、そんな「Judas and the Black Messiah」のあらすじを少しだけご紹介します!
ぜひ、今後の映画選びのご参考までに。
あらすじ
1960年の後半、ウィリアム・オニールは偽物のバッジを持ち、FBIのふりをしてバーに集った人々を脅し、客の車を盗んで逃げた。
その後、シカゴで逮捕されたウィリアムだったが、FBIの特別捜査官ロイ・ミッチェルから呼び出され、FBIの秘密捜査官として働けば告訴を取り下げると持ちかけられる。
”秘密捜査官”の仕事は、ブラックパンサー党に潜入しFBIが以前から目をつけていた、フレッド・ハンプトンの動きやブラックパンサー党の内情を報告することだった。
依頼を引き受けたウィリアムは、仲間として良くしてくれるフレッドに尊敬の念を抱きつつ、FBIからの任務からは逃れられず。
板挟みになりながらも、日々を過ごしてゆく・・・。
公開日:2021年2月12日(米国)
監督:シャカ・キング
脚本:ウィル・ベンソン、シャカ・キング
製作:ライアン・クーグラー、チャールズ・D・キング、シャカ・キング、
出演者:ダニエル・カルーヤ、キース・スタンフィールド、ジェシー・プレモンス、ドミニク・フィッシュバック、アシュトン・サンダース
音楽:クレイグ・ハリス、マーク・アイシャム
「Judas and the Black Messiah」英語版 予告編
最後に
見終えた後、いたたまれないような、なんともいいようのない気持ちになった映画でした。
以前見た「Seberg」も、ブラックパンサー党とFBIが取り上げられた映画で、あの時代は手段を選ばない、そして”出る杭は打たれる”やり方でアフリカ系アメリカ人は虐げられて来たんだなと。
今は以前よりはマシになっていると思いたいけれど。
しかし、物語のバックグラウンドに流れる音や音楽はカッコよかった。
スパイク・リー映画を少し彷彿されるような。
ダニエル・カルーヤの演技は相変わらず素晴らしかったし、キース・スタンフィールドは頼りない感じの人の演技が上手いというのか、似合うというか。
「Sorry to Bother You」はキース・スタンフィールド主演、私のお気に入り映画の一つ。
そんな事で、こういう事実もアメリカにはあったのだということを、呑み込むためにも見るとよい映画です「Judas and the Black Messiah」。
日本でも公開、または配信されましたらぜひ!
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