14トリリオン

cotton field

-Photo by Carsten Vollrath from Pexels

医療保険のシステム変わればいいのに、とか銃規制早く進むといいのになど細かい事を言えばきりがないけれど、今の生活には満足している。

と思えるのは、私が育った環境が豊かだったから言えることなのかなと。

”豊か”だったというのは、実家が富裕層だったと言うわけではなく、子供の頃から食べるものに困ったがない、とかユニークな家庭環境ではあったものの愛情をたっぷり注がれて育ったとか、勉強が嫌いだったらそれを貫けた事や、好きなことを好きなだけして生きて来られた事。

そんな例えの”豊か”と言う意味です。

付け加えて、幸運な事に似たような環境で育った幼なじみとは家族のように育ち、その他の親友や友人たちにも恵まれ。

横並びに皆、金銭感覚なども同じで。

地元の友人たちはいろんな物事への欲求とか物欲などがあまりない。

私もそのうちの1人で、他に多くを望まなくても幸せに生きられる基盤があったから、今の私達があるのだと思っている。

地元を離れず、あのままの暮らしで生活を続けていたら、意識する事すらしなかったと思うアメリカの残忍な歴史。

あ、いやまて。

スパイク・リー監督の「Do the right thing」、人種差別をテーマとした映画を地元の友人宅で初めて観た時、少しは何かを感じ学んだと思う。


とにかく、縁あってアフリカ系アメリカ人の夫と結婚したので今では日々、それらを直視しながら暮らしている。

私の場合、アメリカ歴史の基礎知識があまりにも薄すぎたので、日々の積み重ねで学んでいった事が大半。

それにしても、アメリカという国が奴隷として連れてきた黒人たちを、家畜同様もしくはそれ以下の扱いで命絶える日まで無償でこき使い、亡くなればその身柄は穴を掘られただけの場所にただ投げ捨てた。

そんな雇い主だけが私腹を肥やしてきた事柄に対する黒人たちへの賠償金は$14 trillionなのだとか。

単位としては1 trillion=1兆。

スパイク・リーが設立した映画制作会社「40 Acres and a Mule Filmworks」の、40 Acres and a Mule
40エーカーとラバ1頭)というのは、開放された奴隷たちに約束されていた補償。

しかし、この補償が約束された時代の大統領エイブラハム・リンカーンは暗殺されその後、この話はうやむやになりやがて立ち消えていったので、結局40 Acres and a Muleはもらえぬまま時は過ぎ。

自分たちに都合の悪いことは、大統領を殺してでも止める必要があったという事なんですね。

そして、”自分たちに都合の良い事だけ進めていこう”的な社会が、今も続いているからアメリカ人口の50%は貧困。

このグラフをHuluのドキュメンタリー「The 1619 Project」エピソード6、Justiceの中で見た時は正直驚いた。

「The 1619 Project」公式ホームページ

構造的差別がなくなる日は来るのかな。

その日まで事実は事実として、訴え続けていくしかないんだろうな。

流石、カリフォルニア州では黒人奴隷の子孫へ賠償金の支払い、具体的な方法を検討しているようですが、義理ママ元気なうちに受理出来るといいなと思っている。

私の住む州は強硬な保守州なので検討も何も無いのだろう。

ここが真っ青な州になる日まで、そう遠くない気がしないでもないですけど。

本日はそんな事でした。

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