-Photo by Brett Sayles from Pexels–
先週、危篤状態に陥り、それでも持ち直した祖母でしたが先週末ついに帰らぬ人となりました。
持ち直したと聞いて勝手に安心していたのですが、様態が急変。
というか、眠ったまま安らかに逝っていたそうで。
苦しみもせず、安らかな寝顔で。
それは看取れなかった私の救いでもある。
95歳で大往生した祖母は、生前「衣装はウエディングドレスにしてよ、じーちゃんと会ってまたあの世で結婚しないといけないから」と言っていたそうで。
祖父は70代で他界しており。
最後まで、面白い事をいう頭があったところが流石ばーちゃんと思うと同時に、死に際は可愛らしくもなるものだね、と罰当たりな事を親戚に言ってみたり。
私の場合、祖母は遠くに住む優しいおばあちゃんではなく、かなり厳しく私の事を育ててくれた育ての母でもあるので、知らせを聞いた後は愕然。
意気消沈。
日本に帰らなかった事への罪悪感。
いろいろ複雑な気持ちでいっぱいでしたが、親戚がほぼ全ての儀式をラインからオンタイムで事細かに知らせてくれたため、まるでそこにいたかのような気持ちにはなれました。
現在のアメリカのお葬式のように、ZOOMでの生中継はなかったものの、それに等しい仕事を親戚がやってくれて。
集まった親戚の叔父さんとも電話で話せ。
親友たちもお通夜に行ってくれて。
祖母も喜んだ事と思います。
親戚から聞く限り、コロナ対策はあまりにも万全で驚きました。
なので私の地元、感染者数が常に抑えられているのだなと。
取り合えず、私と夫はまず花を届けなければという気持ちでいっぱいで、祖母の式場に何度も電話したのですが全く繋がらず。
こちらのクレジットカードが使用できれば、葬儀が行われる式場で花を調達したかったのですが、全く繋がらないため仕方なく、ネットで海外のクレジットカードが使用できるサイトを探し。
見つけたのがこちら。
会員登録をしてからの利用になるのですが、アメリカの住所で登録できましたし、アメリカ発行のクレジットカードも使えました。
緊急連絡際には親戚の携帯番号を入力して。
花は式場に届けてもらう予定でしたが、コロナ禍のため、式場には外部からの花を入れる事ができないという知らせをメールでもらい急遽、親戚の家に届け先を変更。
その後の受け取り日時は、親戚が電話で花キューピットの方とやり取りして決定。
結局、葬儀には間に合いませんでしたが、自宅用にアレンジされたお供えの花はとても美しく仕上がっていて、これなら祖母も喜んでくれたかなと。
親戚は、コロナ禍のためご近所の人達には知らせていないので、これから自宅にお線香をあげに来てくれる人もいると思うと。
それで、自宅用にもお花はないといけなかったから、丁度いいよと言ってくれた言葉にも安堵。
夫は特にこれを聞いてホッとしたのではないかと思います。
勝手なもので、私達の思いが祖母にまで届けられたような、そんな気持ちになりまして。
しかし、痛い思い苦しい思いをせず95歳、老衰で眠ったまま逝った祖母は凄いなと。
人生を全うした人だと。
今まで頑張ってくれて本当にありがとう。
祖母、危篤になる1週間前は親戚たちと焼肉に行っており、たらふく食べていたという元気な様子の報告を受けていて。
私達がここで家を購入した事で、安心させ過ぎてしまったのではないかと思ったり。
いや、祖母が慕っていた祖母の姉も実は95歳で他界しているので、祖母の中に95歳という数字に何かあったのかも、と思ったり。
残された者はいろいろ思うものですよね。
祖母の葬儀の日、地元の空は晴れていた。
祖母の希望通り”ウエディングドレス”とはいかなかったものの、白無垢姿はとても綺麗でした。
じーちゃんとの再会にはもう少し時間がかかるね。
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