Nomadland「ノマドランド」(2020)

Arizona

-Photo by Pixabay from Pexels

何かと話題の「Nomadland」邦題同じく「ノマドランド」、米国のHuluより見ました。

この作品は、2017年にアメリカで出版された「Nomadland: Surviving America in the Twenty-First Century」が映画化されたもの。

「Nomadland: Surviving America in the Twenty-First Century」はアメリカのジャーナリスト、ジェシカ・ブルーダーによって書かれたノンフィクション本。

日本語でも出版されていて訳は鈴木素子さん。

タイトルは「ノマド: 漂流する高齢労働者たち」。

監督は中国生まれカリフォルニア州在住の映画監督クロエ・ジャオ。

クロエ・ジャオ監督は、この作品でアジア人初のゴールデングローブ賞監督賞を受賞されています。

主演はアメリカの俳優フランシス・マクドーマンド、製作にも携わっています。

キャンピングトレーラーでアメリカ全土を旅するというの、私はアメリカ人でも特に白人のイメージが強いな。

映画の中でも”ノマド生活”は古くからある、アメリカ文化だというようなセリフがありました。

そんな気もする。

主人公のファーンは、経済危機によりノマド生活を強いられるわけですが、そんな中でも人々とのふれ合いを大切にし、自分自身を貫き通して生きてゆく。

今回はそんな「ノマドランド」のあらすじを少しだけご紹介します!

ぜひ、今後の映画選びのご参考までに。

あらすじ

ネバダ州エンパイアにあった石膏工場が、アメリカの経済危機により閉鎖されてから、臨時教員をしていたファーンは職を失ってしまう。

夫婦で暮らしていたが夫には先立たれてしまった。

ファーンは、家をはじめとする自分の持ち物を全て売り払い、バンを購入して季節労働者として働く道を選ぶ。

Amazon.com, Inc.では冬の間だけ仕事があったが、冬が終われば移動しなければならない。

そんな中、友人のリンダからノマドワーカーで働く人々をサポートするコミュニティに参加してみないかと誘われる。

公開日:2021年3月26日(日本)
監督:クロエ・ジャオ
原作:Jessica Bruder『Nomadland: Surviving America in the Twenty-First Century』
脚本:クロエ・ジャオ
製作:フランシス・マクドーマンド、ピーター・スピアーズ、ダン・ジャンヴィ、クロエ・ジャオ、モリー・アッシャー
出演者:フランシス・マクドーマンド、ゲイ・ディフォレスト、パトリシア・グライアー、リンダ・メイ、アンジェラ・レイズ、デヴィッド・ストラザーン
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ

「ノマドランド」日本版 予告編

出典:サーチライト・ピクチャーズ / YouTube

最後に

とても静かで情緒的な映画だと思いました。

だからなおさら、主人公ファーンの孤独感が浮き彫りにもなる。

現実的に考えれば、私はアジア人なのでキャンピングトレーラーで、1人っきりで全米を周りたいなど、全く思わないどころか、いろんな事を想像してしまい恐怖すら覚えますが、もしそれが自分が生まれて育った国、日本だったらどうだろう。

老後もし、経済的困難に陥り1人になってしまったら”ノマド生活”しようと思うかな。

さまざまな場所へ行き、人々と交流を続けながら生活するというのは悪くないと思いますが、懸念されるのはやはりお手洗いと入浴。

私がいくら昔の人と言え、水設備は整った世界で生きてきた人間なので最低限のそれは、きちんとされた場所で老後も過ごしたいと思う。

それと、この本の取材がされたのは当然のことながらコロナ禍前。

コロナ禍以降、ノマド生活をされている人々はどのように暮らしているのだろう。

我が家はAmazon USAの常連顧客なので、アマゾンの箱が届くと、ファーンのような季節労働者が梱包してくれたのだろうかと考えるようになりました。

「ノマドランド」興味を持たれた方はぜひ。

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